
(2-11) ストレージ・レイヤーとモニタリング
Nutanixプラットフォームは、VM/Guest OSから物理的Disk Deviceに至る全ての
経路が通過する複数のLayerに於いてストレージをモニターしている。
様々なティアと、それらがどの様に関連しているのかを知ることはソリューションをモニター
する時には常に重要であり、ユーザがどの様に操作が関連しているのかを完全に視覚化する
ことができる。
操作がモニターされる様々なレイヤーと、以降で説明される相対的な塊を示している。
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(2-11-1)Virtual Machine Layer(バーチャルマシン レイヤー(層))
- 主な役割: Guest OSにより報告される測定量
- 記述: Virtual Machine或いはGuest OSレベルでの測定値は直接hypervisorにより
読み出され、Guest OSが見ている性能を現し、アプリケーションが見ているI/O性能を示す。
- 利用する場合:トラブルシューティングや、VMレベルでの詳細を調べる場合。
(2-11-2)hypervisor layer(ハイパーバイザ レイヤー(層))
- 主な役割:hypervisorにより報告される測定量
- 記述: hypervisorレベルの計測量は、hypervisorから直接読み取られ、hypervisorが見ているほぼ正確な計測量を現す。このデータは、複数のhypervisorノードのうちの1つ、或いは
クラスターの集合体に対して表示される。 このレイヤーは、プラットフォームの性能がどの様に見えるのかに関して最も正確なデータを提供するので、多くの場合に利用されるべきである。 あるシナリオに於いてhypervisorはVMからの操作を合算したり分離したりするために、VMやhypervisorによって報告される測定量に差異が認められるかも知れない。 これらの数値はまた、Nutanix CVMにより処理されるキャッシュのヒットも含んでいる。
- 利用する場合:ほとんどの一般的な場合、これは最も詳細で価値の有る測定量を提供する。
(2-11-3)Controller Layer(コントローラー レイヤー(層))
- 主な役割:Nutanix Controllerにより報告される測定量。
- 記述: コントローラレベルでの測定量は、Nutanix Ccontroller VM(CVM)(即ち Stargate Port番号2900のPage)から直接読込むこととが可能であり、Nutanix front endが、NFS/SMB/iSCSI或いは全てのバックエンドオペレーション(即ち、ILM, ディスク・バランシング等)から何を見ているのか表している。 1つ以上のVM或いはクラスターの集合に対してこのデータを見ることができる。コントローラーレイヤーにより見える測定量は、全てのバックグラウンド オペレーション(即ち、ILM,ディスク・バランス)も含まれているが、ハイパーバイザー レイヤーによって見えるデータと一致しなければならない。 これらの数値には、メモリによるキャッシュのヒットも含まれる。
- 利用する場合:hypervisor同様、バックグラウンド オペレーションがどれくらい実行されているのかを示すために使用することができる。
(2-11-4)Disk Layer(ディスク レイヤー(層))
- 主な役割:ディスク デバイスにより報告される測定量。
- 記述: ディスクレベル測定量は、物理ディスクデバイスから(CVM経由で)直接読み出され、バックエンドが見ているものを表す。これは、I/Oがディスクに対して実行される場合にOpLog?、或いはExtent storeにヒットするデータを含む。 このデータは、1つ以上のディスクやあるノードに対する、ディスク、クラスター内のディスクの集合に対して見る事ができる。 一般的な場合には、ディスク・オペレーションは、キャッシュのメモリ部分から処理されなかった読み取りと、発生した書込み要求の数に一致するべきである。 キャッシュのメモリ部分によって処理された処理されるリードの全てはディスクデバイスにヒット しないために、ここでは数えられない。
- 利用する場合:キャッシュとディスクにヒットしている処理の量を調べる場合。
Nutanixバイブル